笹の困りごと
放置すると…
畑を1年も放ったらかすと、笹が一面を覆うようになります。生命力が強くどんどんと広がります。
地下茎で増える厄介な植物なので駆除することが難しく、放っておくと畑として役に立たなくなります。人の背の高さに近くになります。そして、他の草が生えなくなります。
笹に起因する苦情
笹や雑草が大きくなると動物の隠れみのとなり、山から鹿や猪などの動物が民家（団地）の近くまで、降りてきます。人の住むエリアに入り込むのは困ったことです。
「おたくの山から降りて来るのでなんとかしてください」と言われても、うちの山で鹿や猪を飼っている訳ではないので、困ってしまいます。
対処できるか？
約500坪の田畑に広がり、背丈に近くなった笹の駆除を如何にするかの課題が、いきなり山里の経験もない私に降り掛かってきました。最初は何をどうしたら良いのか見当が付きませんでした。
笹の駆除の方法
必要に迫られてネットなどで調べてみました。
概ね、次の方法があることが分かりました。
・最も簡単に薬品などを使い枯らす
・物理的に笹の地下茎を掘り出し抜き去る
・笹より成長力のより強い植物を植える
・こまめに刈る
それぞれの方法は、長所・短所があります。
・物理的に笹の地下茎を掘り出し抜き去る
・笹より成長力のより強い植物を植える
・こまめに刈る
それぞれの方法は、長所・短所があります。
具体的には、
1. 除草剤を使い枯らす
⇒薬品を使用するので、土壌に残るため長期間、作物が植えられない。作業が簡単。
2. 笹の地下茎、根を駆除する
⇒約30cmの地下茎を掘り起こすことは、人には重労働で、広い範囲では機械を使わないとできない。根本的な駆除になる。
3. 熱湯、塩、酢（木酢液、竹酢液）をかけて枯らす
⇒効果が弱い、小さな範囲で可能。簡単な作業で土壌に悪い影響を与えない。
4 .蕎麦を植えて、笹の成長を阻害する
⇒蕎麦が必要かどうかの問題と時間がかかる。
5. 年3回程度刈り続け、成長を妨げて枯らす
適用させる環境を考慮して最適な方法を選択する必要があります。
素人が考え抜いたあげく、広い面積の畑の笹の駆除に、
（5. 年3回程度刈り続け、成長を妨げて枯らす）
を選択しました。
・畑をこれから使い作物を作るわけではない
・笹を駆除し、見通しを良くして、山林と住居地に見通しの良い空間を作り、動物が住居地に入り込まないようにすることと美観をよくするのが目的。
従って、費用も掛からない 5.の方法で検討しました。
段々畑ですが、草刈り払い機を使い刈り取ることとしました。
もともと所有していた２サイクルの混合燃料を使用する草刈り払い機は、常時使用しないため、燃料が分離し固まるトラブルが頻繁に発生しました。これでは、休日に行う作業には使い物になりません。
新たに４サイクルのガソリン燃料を使う草刈り払い機を購入し使っています。時折のエンジンオイル交換が必要ですが、いつでも使えて、ずいぶんと楽になりました。
草刈り払い機を使用したことが今まで無かったので、その知識もなく、ナイロンコード刃は全く切れないことは知っていましたが、金属チップカッター刃は危ないと思い、樹脂製のカッター刃を使いました。笹がほどんど切れず、時間と労力を使い果たしました。
慣れてくると、良く使われる、金属チップカッター刃を使いました。このカッター刃は良く伐れますが、高価で、重くて寿命が短い欠点がありました。
次に、金属製十字カッター刃を使ってみました。安価で、刃を研ぐことができ、長く使えます。少し硬めの雑草や、笹に相性が良く、使い勝手が良いことがわかりました。
刈り払った笹は、草と違って、腐るまでに時間がかかり、茎が数年残ったままになります。
ここで取った方法は、家庭用の木の枝粉砕機を使って細かく粉砕し、畑に撒くことでした。
笹の成長の勢いが止まるまで結果、２年～３年の時間が必要でした。まずは人の背丈ほどに伸びた笹を刈り払いします。
素人の作業なので、１日に１～2時間が限界です。休日に作業をしますから、ひと通りの刈り払いに3か月くらい必要でした。
次の年、刈り払いが終わったと油断をしていると、冬が終り春の成長期になると一気に大きくなり、昨年と同じ刈り払いをする羽目になりました。
同じ失敗をしないため、今度は、10cmくらいに成長するとこまめに、刈り払いしました。これが、効果があり、３年目には、笹で一面の畑に、他の草が生えてきました。
1. 除草剤を使い枯らす
⇒薬品を使用するので、土壌に残るため長期間、作物が植えられない。作業が簡単。
2. 笹の地下茎、根を駆除する
⇒約30cmの地下茎を掘り起こすことは、人には重労働で、広い範囲では機械を使わないとできない。根本的な駆除になる。
3. 熱湯、塩、酢（木酢液、竹酢液）をかけて枯らす
⇒効果が弱い、小さな範囲で可能。簡単な作業で土壌に悪い影響を与えない。
4 .蕎麦を植えて、笹の成長を阻害する
⇒蕎麦が必要かどうかの問題と時間がかかる。
5. 年3回程度刈り続け、成長を妨げて枯らす
⇒継続的に刈り続ける必要がある。
適用させる環境を考慮して最適な方法を選択する必要があります。
笹の駆除方法の選択
（5. 年3回程度刈り続け、成長を妨げて枯らす）
を選択しました。
・畑をこれから使い作物を作るわけではない
・笹を駆除し、見通しを良くして、山林と住居地に見通しの良い空間を作り、動物が住居地に入り込まないようにすることと美観をよくするのが目的。
従って、費用も掛からない 5.の方法で検討しました。
具体的な駆除の状況
草刈り払い機の種類
もともと所有していた２サイクルの混合燃料を使用する草刈り払い機は、常時使用しないため、燃料が分離し固まるトラブルが頻繁に発生しました。これでは、休日に行う作業には使い物になりません。
新たに４サイクルのガソリン燃料を使う草刈り払い機を購入し使っています。時折のエンジンオイル交換が必要ですが、いつでも使えて、ずいぶんと楽になりました。
刈刃の使い分け
慣れてくると、良く使われる、金属チップカッター刃を使いました。このカッター刃は良く伐れますが、高価で、重くて寿命が短い欠点がありました。
次に、金属製十字カッター刃を使ってみました。安価で、刃を研ぐことができ、長く使えます。少し硬めの雑草や、笹に相性が良く、使い勝手が良いことがわかりました。
刈り払った笹の処分
刈り払った笹は、草と違って、腐るまでに時間がかかり、茎が数年残ったままになります。
住宅地が近い事から、火を使って焼いてしまうことも出来ません。
ここで取った方法は、家庭用の木の枝粉砕機を使って細かく粉砕し、畑に撒くことでした。
刈り払いに要した期間
笹の成長の勢いが止まるまで結果、２年～３年の時間が必要でした。まずは人の背丈ほどに伸びた笹を刈り払いします。
素人の作業なので、１日に１～2時間が限界です。休日に作業をしますから、ひと通りの刈り払いに3か月くらい必要でした。
次の年、刈り払いが終わったと油断をしていると、冬が終り春の成長期になると一気に大きくなり、昨年と同じ刈り払いをする羽目になりました。
継続しての刈り払い
同じ失敗をしないため、今度は、10cmくらいに成長するとこまめに、刈り払いしました。これが、効果があり、３年目には、笹で一面の畑に、他の草が生えてきました。
笹も生きているので、継続的に刈り払いを継続することで対応します。一般的に年3回程度と聞いています。
これを続けていると笹が次第に小さくなり、他の草に生え代り、刈り払いする面積も次第に少なくなり、作業が楽になっていきます。
目に付いた部分をこまめに刈り払います。家庭の掃除と同じ感覚です。
これを続けていると笹が次第に小さくなり、他の草に生え代り、刈り払いする面積も次第に少なくなり、作業が楽になっていきます。
目に付いた部分をこまめに刈り払います。家庭の掃除と同じ感覚です。
笹の駆除の効果
笹の駆除を行い、ある程度の美観も得ることが出来ました。動物の出現も減少し、改善が見られました。
畑とその法面のすぐ下には、道路を挟んで住宅地があり、散歩コースにもなっています。除草剤などの薬品は使えませんし、地下茎を掘り出すぼり出すこともできませんが、笹は定期的な刈払いで十分な効果があることが分かりました。
完全な駆除ではありませんが、笹を刈り続けることで、他の草に笹が負けていきます。
負担の少ないやり方であると思います。
自然の動植物を駆除することは致し方が無いのですが、人の生活環境を守るための必要以上のむやみな駆除や殺生は考えものです。
出来れば、人に悪い影響を与えないように、人の住居エリアから遠ざける、追いやる、小さくするなどの共生できる方向で進めるのが自然と人にやさしいやり方だと思います。
笹の駆除は、それぞれの環境に応じた方法で行うことが大切と思います。ネットに掲載されているのは、知識で、多くはそれをどのように使うかの知恵は示されていません。
この事例が笹の駆除をする方のヒントになれば良いと思います。
笹と竹の違い
そういえば、七夕は笹に飾り付けます。竹ではないんですよね。
♪ ささの葉さらさら のきばにゆれる
お星さまきらきら きんぎんすなご…
